東京都でコンサルティング事業を行うKさんは、2022年度の小規模事業者持続化補助金に申請し、無事に採択されたそうです。ご自身で事業計画書を作成するのは初めてだったというKさんですが、どのようにして補助金申請を進めたのでしょうか。JSaaSの活用方法や、申請から採択までの背景を、事務局担当/市川がインタビューさせていただきました!
全く初めての補助金。まずはオンライン個別相談からスタートしました。
市川:今回は小規模事業者持続化補助金の採択、おめでとうございます!
まず、どのようにして小規模事業者持続化補助金を申請するに至ったのか、教えてください。
Kさん:ありがとうございます!2022年の初めに、今期どんな設備投資をするのかと、その費用がどのくらいかかるかというのを、社内で打ち合わせをしていたんです。その話の中で、使える補助金があれば、せっかくなら使おうということになりました。ただ、補助金はたくさんの種類があるので、当社が使おうとしている設備投資の目的や用途に対して、どれが一番マッチするのか、受かりやすいのかが自分たちでは検討もつかなくて困っていました。そこで、JSaaS会員が無料で相談できる、コンサルタントとの個別面談を利用して聞いてみようということになりました。
面談時には、予定している設備投資の内容と、その額の大枠をコンサルタントの方にお伝えしたところ、「その設備投資であれば小規模事業者持続化補助金が最適で手堅い」と、教えていただきました。プロが言ったことならば、小規模事業者補助金を申請しよう、と決めました。
JSaaS=受験生が”過去問”を解いて出題傾向を掴むイメージ
市川:申請を進める中で一番大変だったのは、どこですか?
Kさん:やはり、事業計画書を書くというのが1番大変だなと感じました。自社ではやりたいことや、この設備投資をしたらこれだけ売り上げが上がるというのは明確に分かっていたとしても、言語化して、事業計画書に落とし込むのはとても難しかったです。
そんな中、JSaaSを利用しながら事業計画書を作るのは、なんとなく「受験生が過去問を解いて試験慣れする」というのに近いなという感覚を持ちました。
いくら学力があっても、志望する学校がどんな問題を出すか分からないと合格できないというのと同じで、申請したい補助金があってもそれに合格する方法が分からないと採択されない可能性があると思うんです。だからこそ、合格した事業計画書を参考にして、合格ポイントを知った状態で自社の事業計画書が作れるというJSaaSには、本当に助けていただきました。
内容はもちろん、事業計画書の形式も意外に分からなかった!
市川:JSaaSの事例が参考になり、良かったです!具体的には、事業計画書のどんなところを参考にしましたか?
Kさん:特に、参考にしたところは3点あります。
1点目は、事業計画書の全体感です。初めての申請で何もわからなかったので、A4用紙何枚くらい書けば受かるのか、合格している会社さんはどのくらいのボリュームで書いてるのか、という全体量を把握することが第一歩でした(笑)やはり、たくさん書けば受かるというわけではないのだな、と分かりました。
2点目は、図やデータです。あまり詳細なデータを入れると複雑ですし、簡単すぎてもイメージがわかないと思うので、どのくらい入れると分かりやすく採点官の方に見てもらえるのかという点を確認しました。その辺りも実際に合格した会社さんの事業計画書を見て、このくらいのボリュームなのかなというのを参考にさせていただきました。
3点目は、業界説明です。自分たちはいつもその仕事をしているので、自社の業界をよく分かっているのですが、採点官の方からしたら知らない業界なので、正しく把握するのって難しいと思うんですよね・・・。当社がどのような環境にいるのか、どれだけ成長性がある業界かというのが具体的に分かるようにするには、数字の使い方や表現方法を参考にしました。また、それらの情報を各項目の冒頭に入れるのが大切だと気が付いたので、私も事業計画書をそのように作成しました。
これら3点が、合格した実績がない、真っ新の状態から始める上で参考にしたところです。もちろん中身も参考にしましたが、補助金の事業計画書を見るのも初めてだったので、構成もたくさんの学びがありました。
補助金のおかげで、設備投資を最後までやり切れた
市川:補助金を活用したことで良かったことは何ですか?
Kさん:もちろん、補助金を活用して費用負担が抑えられることが決まったのは良かったです!それに加えて、お金の面以外で一番良かったなと思うことは、期限までにしっかりと経費を使って申請しないといけない補助金の特性上、今まで先延ばしにしていた設備投資などを、補助金の期限に間に合うように発注して、導入まで実行できたことです。きっと補助金に合格していなかったら後回しにしてしまっていた設備投資もあると思います。やりたいと思った事をやり切れたという点は、すごく良かったことだな、と感じています。
これをきっかけに他の補助金にもチャレンジしたい!
市川:今回の申請で、補助金申請の良さも大変さも実感されたと思います。その上で、今後も補助金申請をされたいと思われますか?
Kさん:はい、そう思います!今回の小規模事業者持続化補助金も、システム関係の設備投資に使わせていただいているのですが、「もっとお金があったらこっちもシステム化したい!」とか「今後こういうシステムを入れられたら効率化できるのに・・・。」というような話が社内で出ることが増えたんですよ!補助金を活用するという手段が社内で生まれたので、設備投資に対する意識も上がったのだと思います。手軽に申請できるようなものをまたJSaaS上で知れれば、積極的に活用したい!と思っています。
自分で書けないと思ったら依頼できるから、気軽に始めてみてください
市川:最後に、これから補助金を活用して、新規事業や業務改善に役立てたい、という方へ向けてメッセージをお願いします!
Kさん:私は、「もし自分で申請できない!お手上げだ!」と思ったら、JSaaSコンサルタントの方に代行してもらうことも最終的にはできるので、無理だったら自分でやるのは諦めて合格させてもらえばいいかな(笑)って気持ちで取り組み始めることができました。コンサルタントにいつでも頼めるというのがすごく心強かったですね。みなさんもそのように、ぜひ気軽に補助金の申請に取り組んでいただけると良いのではないかと思います。
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