洋服作り以外にファッション関係の専門学校の講師としても活躍するTさん。4回目のチャレンジで採択に至った理由や背景について事務局担当/市川がインタビューさせていただきました!
コロナの影響で展示会が出来なくなり、試行錯誤していた
市川:補助金の申請に踏み切った背景を教えてください。
Tさん:私たちのビジネスは年明け1月から3月くらいにかけて展示会を行っていました。2019年末くらいからコロナの動きが出てきたのですが、いつも通り展示会に向けたサンプルを結構な量仕込んだ結果、コロナが被ってしまい多大な金額の支払いが残ってしまったというのが流れですね。
展示会もできなくなり、不景気で、なかなか卸売り先というのもそこまで伸びていなかったっていうのも重なっていて、今後、卸売りだけでっていうのは難しいなという風に思ったのがまず1番のきっかけです。
市川:事業再構築補助金はどのように見つけましたか?
Tさん:2020年の3月くらいですかね。展示会が出来なくなって、試行錯誤しながらマスクを作ったり、自分は個人でやっていたのでできることを色々とやったりしていました。
私自身洋服作り以外にファッション関係の専門学校の講師をやっているのですが、仕事の中で色々とやりたいことを語っていることがあったんです。学生とコラボレーションした企画とか、そういう子たちが集まるようなプラットフォームはやりたいんだよねという話をしているのを聞いていたある知り合いから、事業再構築補助金というのがあるよという話をいただいて、何ですかそれ!?という所からですよね。
強みと弱みと機会、脅威が明確でなかった
市川:以前はどんな理由での不採択だったのでしょうか。
Tさん:電話で事務局の方から伺ったのですが、改善点と良かった点ということで、例えばですけどその事業化に向けてのコメントっていうところだとSWOT分析ですね。強みと弱みと機会、脅威っていうところがまだ明確ではないよとか、もちろんよかった点も記載はあるのですが、1回目はやはり改善点が多く出てきました。
例えば補助金の申請において、再構築されていないっていうコメントもありました。例えばデジタル技術の活用が足りてなかったり、差別化ができていなかったり・・・。
それが項目に分けて色々とコメントがありました。
自分ではリサーチしていなかった、新しい部分の指摘
市川:JSaaS事務局からはどんなアドバイスがありましたか?
Tさん:4回目からお世話になったのですが、その時にもう事業計画書は私の方で出来上がっていたので、それをベースにしてここを変えていった方がいいよというお話をいただきました。例えば、数字の部分とか、競合他社のデータ分析だったり。あとは面白いなこれ、なかなか出てこないなと思ったのが、我々のビジネスを今回やる上に向けてのニーズのリサーチです。お客さんになるであろう人たちの、そのリサーチを盛り込んだんですけれども、やはりファッション関係なので、ファッションが好きな人っていう位置付けでしか、我々の方は最初はリサーチしていなかったんです。
しかし、全体の国民のそこの地域に住んでいる何歳から何歳までの人たちがこれだけいて、そこに向けてファッションが好きな人達がこれぐらいいるんじゃないかというようなリサーチをして頂いて、それをデータとして盛り込みました。なので、結構新しいご指摘いただけたなと感じています。
第4回目でA判定。コロナ枠を加味し、予算を下げて再挑戦を決めた
市川:もう一度チャレンジすると決めた理由は?
Tさん:正直結構何人か僕らの知り合いで、事業再構築補助金が通ったよという人がいたんですよ。
噂なんですが、飲食関係とか建築・土建関係が通っていることが多いというのは結構聞いていて、ファッション関係では結構少ないなって思って・・・。正直ちょっと諦めてた部分もありました。結構これ難しいだろうなっていうのは、まあまあミーティング重ねた上で、どこか自分の中でもあって。
JSaaSさんとミーティングした際に、組んでいた予算よりももう少し下げて、コロナの枠に移行してみました。ちょっと言い方悪いですけど、もし通るのであれば良かったし、通らなかったら通らなかったでできる予算をちょっと組み直したんですよ。そこでそれに合わせた色々ご指摘を頂けて、これであれば通るんじゃないのかという、100%通るとは言い切れないとは言ってましたが。
なぜかというと第4回目でA判定という風にいただいていたんです。事務局の方に電話をかけて聞いてみたところ、A判定が出ていますよと、、ただそのA判定が何をもってA判定なのかちょっとよく分からなくって。S判定だったら通るのでしょうけど、多分(笑)受験じゃないですけど、A判定を取っていて、例えば今までA判定なのに通らないってこともあると思うので。コロナ枠というところで予算を少し下げて、再チャレンジすることに決めました。
日本のため、社会のため、未来のためのビジネスを
市川:これから申請を検討されている方にメッセージをお願いします。
Tさん:まだまだコロナ化が続き、正直仕事がすごくやりづらい世の中で、僕らの息子たち世代も生きづらくなってくる時代ではあると思うんですよね。
おそらく今後大企業ではなく零細企業が助けていけるところがいっぱいあると思います。なので新しいビジネスだったり、それが世の中のため、人のためになるのであれば、ぜひこういった補助金申請を行って日本のため、社会のため、未来のためになるようなビジネスをやっていただきたいなと思います。
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