いつもお世話になっています。
中小企業向け、助成金取得支援サービス「Jマッチ」事務局です。
4月1日に13種類の助成金が発表されました。こちらの記事でも取り上げています。
その中でも大人気になるだろうと思われていたのが「介護支援取組助成金」です。計画申請が不要で、「社員30%以上へアンケート実施」「1時間程度の研修実施」「介護相談窓口の設定」の3つのみで申請、そして60万円の受給が可能でした。私達Jマッチ事務局でも、助成金申請「2016年春パック」に組入ご紹介していました。
ただ、そのあまりに有利な受給条件のため、絶対に予算が枯渇し「6月中に終了するのではないか」と説明会でも必ずお伝えしていました。
そして、残念ながら今週23日で終了(申請条件大幅変更)となってしまいました。
ではなぜ、たった2ヵ月半で予算が枯渇してしまったのでしょうか。やはり「条件が良すぎた」という制度設計上の問題が考えられます。
・【産経新聞】従業員の介護支援 実体問わぬ助成、大阪が申請突出
事業主は各都道府県の労働局に申請する。大阪労働局によると、大阪府内の申請件数は4月は47件だったが、5月は1109件に急増。6月に入ると毎日150件前後の申請があり、17日までに計3千件を超えた。
国がこの制度で当初予算で計上したのは6億2千万円(約千件分)。厚労省は申請件数を公表していないが、関係者によると、東京都内では6月初めの時点の申請件数は千件前後で、大阪の多さは際立っているという。厚労省によると、従業員数が1~2人や設立間もない企業による申請が目立ち、同省担当者も「悪意のある申請を不支給にする仕組みがない、という指摘は寄せられている」と制度の不備を認める。
こういったことが起こるのは大変残念なことです。もちろん、経営者視点として「使えるものは全て活用し、強い会社を作っていく」のは何事にも替えがたい最優先のテーマです。大阪で申請した企業さんが「悪い」ということは一切ないと思います。
ただ、Jマッチでもかねてから「容易すぎる」と説明していた通りのことが起こってしまったのは重ね重ね残念です。
厚労省の担当の方には「正攻法で真っ当に取り組んでいる企業」に合わせて助成金の制度設計を是非していただきたいと(個人的にも)思う次第です。
では今後はどうなるのか、と言いますと、
申請条件がだいぶ厳しくなり、新しい条件で申請を受け付ける体制に代わるとのことです。大きな変更点はこちら。
○年次有給休暇の取得促進
○時間外労働時間の削減について、1~4に取り組んでから3か月間経過後、一定水準以上の実績があること。
要は「実際に実行したかどうか」という点が見られるそうです。詳細はこちらの資料か厚労省のページに後日掲載されるとのことです。
タイトルで「終了」という言葉を使いましたが、実際に真っ当に取り組んでいる必要性のある企業さまにとっては「そのまま申請・受給できる」可能性も当然ながらあります。
今回の変更は、事務局一スタッフとしては「真っ当」だと感じています。
一方で、今まさに申請手続きをされている企業のご担当者さまにとっては「もうちょっとまっていて欲しい!」と切実に思われる部分だと思います。
安心してください、2016年「夏」の助成金申請パックを開始しました。
Jマッチ事務局では介護助成金終了後(条件変更後)に合わせ、「夏」の申請パックをすでに用意しておりました。
今週から210万円パック→「190 or 250万円パック」に変更しています。
申請途中で間に合いそうもない企業さまは、いち早く夏パックに切り替えて申請されてみてください。
詳細は「助成金申請説明会」で細かく解説しておりますので、是非お気軽にご参加ください。
北は北海道から南は沖縄まで全国で開催しています。
・日程一覧:https://www.eventbook.jp/category/11/0/wl6/
申請説明会でも繰り返し説明している通り、助成金は「予算が終了すれば突然受付が終了する」ものです。
Jマッチ事務局ではそういった「必ず起こる不測の事態」に対応するために、絶えず「次の」助成金申請パックを用意しています。
補助金・助成金は年間3000種類発表されていると言われています。
一つだけの助成金に執着することなく、是非「面」で捉え、「年」で活用する、そんな考え方で補助金・助成金を捉えていただければ、御社の強い会社づくりにとって非常に強力なツールになると思います。
Jマッチを活用していただき、是非「大活用」してください。急な終了、急な条件変更にも負けないよう私達事務局も力を入れて取り組んで参ります!
※こちら申請説明会で最後に表示しているスライドになります。本当にその通りの事例が起こってしまいました
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