こんにちは!
JDネット運営事務局の遠藤です。
6/13に弊社にて行われました「経営者トークイベント」の様子をレポートいたします。
本日のレポートでは、
・社内ベンチャーとして立ち上げるに至った”想い”とは
・立ち上げ後、お客様の半分を失う大失敗談とそのリカバリ方法
・地方のお客様の課題解決から生まれたeラーニングスクール「ジッセン! オンライン」
・「情報をどれだけ自分から取りにいけるかが勝負」
・「会社は人材が全て」
こんな内容をお話ししています。
興味のあるお話があれば、ぜひともご覧ください。
■サーチライフ山中様のプロフィール
当日、ご登壇いただいたのは株式会社サーチライフ代表取締役社長の山中仁史様。
1998年に入社されたエキサイト社から、マイクロソフト、Yahoo! JAPANの前身であるオーバーチュア株式会社を経て、2007年にオプトに入社。2009年にはオプト社内ベンチャーとして、
株式会社サーチライフを立ち上げられました。
■社内ベンチャーとしてサーチライフを立ち上げるまで
オプトに入社し、業務をこなしていた頃、オプト自体が業態を大手向けにシフトしている時期でした。
そうなると当然、中小向けサービスは徐々にシュリンクしていく流れでしたが、
山中様は「今後のインターネット広告は大手だけでなく、中小企業などの企業ごとに合ったやり方がある!」と
経営層に直接アクションを起こし、予算規模の少なめの会社を担当するため、サーチライフを社内ベンチャーとして立ち上げました。
■新規立ち上げで部下は1/50…
これまでオプトでは、事業部を1つ指揮する立場にいたため、300名を超える部下を管理する側にいたのが一転、
サーチライフ立ち上げ時はたったの6名。その中には、新卒社員や派遣社員、アルバイトが含まれ、
経験を持っている方が少ないなど多くのハンデを抱えながらも、
「一緒にやりたい」というメンバーと気持ちだけを持って事業を開始します。
新しく事業を始めるにあたり、「これまでのプライドはすべて捨てて、ゼロからのスタートを切る」
そう決意を決めていたそうですが…
■顧客数が半分になってしまった失敗事例
「広告代理店の運用代行」をビジネスモデルとしていたので、きっちりとルールにはめ込んで対応している分には、利益をだすなどうまくやっていましたが、段々と相手からのルール外の要望を受けることが多くなり、
モデルでは対応できない事態が発生。
このズレを解消するため、山中様はサービスレベルを落として要望を抑えるような制約を加えたところ、
2社しかなかったお客様のうち1社が「それなら運用は自社で行う」と契約を切られてしまいます。
2社のうち1社との契約が切れたので、単純に売り上げも半分に落ち込みます。
山中様はこの時の経験から、顧客数をもっと増やすことでリスクヘッジすることを徹底したそうです。
実際に、顧客を10社に増やすことで、契約を切られるリスク管理を始めたことで徐々に売り上げは回復していきます。
■デジタルマーケティングのeラーニングスクール「ジッセン! オンライン」の立ち上げ
当時、主要なターゲットであるインターネット広告代理店は、
サーチライフに運用代行を頼むほどのスケールを持たないところが多く、
そもそも代理店なのにビジネスモデルが固まっていない。
何で稼ぐのかが明確ではなく、広告代理業だけでなく、WEB制作に手を出したり、「何でもやります」と
言って仕事を取っているような状況のところが多かったそうです。
そんな会社向けに、当初はコンサルティングをやり、
社員でも売れるようにするための知識を提供していたサーチライフ様。
この経験から、経営者だけではなく、現場の人への知識を提供することができるよう、
デジタルハリウッド社と提携して、eラーニングスクール「ジッセン! オンライン」を立ち上げられました。
弊社サービスのJDネットでも、WEB知識に詳しい方から全然わからない方まで幅広くいらっしゃいます。
毎月15回程度の勉強会を開催しているのですが、どうしても理解に差があるので、
それぞれの知識レベルにあった内容を提供できているのか悩んでいる部分が多くありました。
しかし、「ジッセン! オンライン」では個人が自分のスキルにあった内容を選んで受講できるのがとても良いな、
と感じました。
■中小企業の社長さんへのメッセージ
山中様は、よく言われる「情報格差」という言葉に鋭く突っ込んでいました。
情報はインターネットが普及したことで、簡単に集めることができる。
教育を受けるためのコンテンツはすでにあるが、それを見るか見ないかを決めているのは自分自身。
情報格差を言い訳にしてしまう人は、「自分でやらないと決めてしまう人」と指摘されます。
本当にやりたいのであれば、
・ネットで情報収集して、それを取り入れる
・人に話を聞きにいく
こういった手段を使って、自分の“想い”をもち、学ぶ時間を投資として考えて、
学ぶ姿勢、情報を取る姿勢を考えて欲しいという熱いメッセージをいただきました。
実際、JDネットを活用されているパートナーさんの特徴を挙げると、
・勉強会の情報キャッチアップをしてくる
・事務局に積極的に電話をかけてくれる
など、コミュニケーションを積極的に取りに来るパートナーさんほど、売上アップしていると実感しています。
「情報をどれだけ自分から取りに行くか」が重要なのだなと感じました。
■新卒、中途採用で意識する2つのポイント
「会社は人材がすべて」とおっしゃる山中様。
実際、サーチライフさんの社員さんはどなたも気配りが出来る方が多く、良い評判を聞くことが多いです。
そこで、採用で意識するポイントについてお聞きしたところ、次の2点を回答いただきました。
1)協調性
→協調性に関しては、あえて意地悪な質問(飲み会幹事になったらどう立ち回るか、など)を用意して、
具体的にどのように行動するのかをイメージしているそうです。
2)雑談を通して、本当の姿を見る
→面接に来る人は話すことを決めていたり、緊張して話せない人がいます。
そのため、まずは雑談を通して相手の気持ちをほぐすことで、面接者の本当の姿を垣間見ることを心がけているそうです。
また、「採用は一回限りのお見合い」なので、後から「こんなはずじゃなかった…」という事態が起こらないよう、
1回の中でどれだけの内容を知るべきか、しっかりと考えた上で採用面接をするべきというお言葉もありました。
■第4次産業革命で生き残って行く4つの業態
先月に開催したオプトホールディング鉢嶺様の会でも、話に上がった「第4次産業革命」
山中様はその中で、広告運用会社が生き残って行くには4つの方向性に業態を変えて行くだろうとお話ししていました。
1)AIやビッグデータを理解し、テクノロジーを活用するベンダーになる
2)マーケティング全般の教育ができる企業になる
3)AI、ビッグデータなどツールが進化する中で、それらを操れる人材を育てる企業になる
4)企業へのマーケティング教育を販売する企業になる
中でも、サーチライフ様は3、4の方向性を目指しているとのことでした。
■最後に
今月の「経営者育成塾」の内容はいかがでしたでしょうか。
私は個人的に以下の2点が心に残りました。
・「会社は人材がすべて」
・「情報をどれだけ自分から取りに行くか」
あなたの心に1つでも響く内容があれば幸いです。
来月も、トークイベントを開催いたしますので、お楽しみに!!
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